「ことは塾」は、千葉県千葉市を拠点とした、対話型の国語(日本語)と作文の専門教室です。この未曾有の変化の時代に、自分で考え、意見を伝えられ、行動のできる人材を育てることを目的としています。このブログでは、実際のクラスで行われた対話の様子や、日ごろ気づいたことなどをつづっていきます。 日本人の母語である日本語は、日本文化特有の価値意識や思考形式そのものです。「ことは塾」は、その日本語をつかった「対話」によって、生徒の考えを引き出します。生徒は日本語の対話をとおして、自身の思考を深め、日本語で考え、日本語で表現していくことを学びます。 * 対話の中の「アリー塾長」は、ことは塾塾長もりいのニックネームです。
2021年4月9日金曜日
『子どもの不幸をつくる親―愛せなくなる子どもたち』
中学2年生のSちゃんは、いつも疲れています。なんだかやる気が出ないようです。Sちゃんは、どんなことをやってもうまくできる自信がないと言います。
Sちゃんのお母さんはとても優秀な人です。りっぱなお仕事をしています。お母さんにいろいろ言われて、Sちゃんは、「つらい」と言っています。お母さんといると緊張すると言うのです。
お母さんが、Sちゃんが不幸になれぱいいと思っているはずはありません。お母さんは、Sちゃんに幸せになってもらいたいと願っているに違いないのです。それなのに、どうしてSちゃんは幸せそうに見えないのでしょう。
そんなことを考えながら本を書きました。
『子どもの不幸をつくる親―愛せなくなる子どもたち』
塩瀬晶子(ペンネーム) 鳥影社
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