2014年3月20日木曜日

大人の自由、子どもの自由

 野生動物を自然に帰すお話の最終回です。

今回は、カモのヒナが大人になって卒業していきました。

カモは大人になって、これからは自由に生きていくことができます。

 カモの話から、「自由」がテーマになりました。



* 自由ってなんだろう?人間の場合、自由なのは大人?それとも子ども?

(今回は、3年生の男の子と女の子に、6年生のお姉ちゃんが議論に加わっています。)

アリー塾長     :     カモは大人になって、自由に生きていけるようになったけど、人間の

                  大人は自由かな?

6年生             大人は自由。大人は子どもが行けないような遠い所へも自由に行け
                  る。

アリー塾長     :     遠いところ?

6年生        :     海外とか。お母さんは、ムーミンが好きだから、北欧に行った。
   
                  サンタクロースのふるさとにも行きたかったって言ってた。

アリー塾長     :     ○○ちゃんも海外に行きたいの?


6年生        :     行きたいです。


アリー塾長     :     海外のどこに行きたい?


6年生        :     イギリスとか。お母さんの行った北欧にも行ってみたい。


アリー塾長     :     イギリス?いいねえ。どうしてイギリスに行きたいの?

6年生        :     インテリアに興味があって、建物とかも見てみたい。
   
                  それから、日本でいう天皇陛下みたいな人がいるのも興味がある。

アリー塾長     :     ああ、王室ね?女王様がいるんだよね。
 
                  いいねえ、いつか行けるといいねえ。

アリー塾長     :     さて、大人は行きたいところに行けるから自由、ほんとかな?
   
                  大人が自由じゃないときはないかな?
 
 

                  たとえば、お父さんはお仕事に行かないといけないよね?

女の子       :      お父さんは、朝早くから夜遅くまで働いている。

アリー塾長     :     そうだねえ。でも、○○ちゃんも、学校に行かないといけないよねえ。

女の子       :      学校には短い時間しかいなくてもいい。
 

                  そのあとは友だちと遊んだりできるから自由。
                  

                  子どもには仕事がない。

アリー塾長     :     学校では勉強しないといけないでしょ?

女の子       :      うん。おぼえなきゃいけないことがたくさんある。

アリー塾長     :     だったら子どもも自由じゃないときがあるよね。

生徒全員      :     (うなずく)


アリー塾長の一言

 
 どうやら、人間の場合、大人にも子どもにも、自由と不自由があるようです。そして、自由とは、自分のしたいことができることのようです。大人だったら自分の行きたいところ、たとえば海外へも行けること、子どもだったら、お友達と自由に遊ぶことです。
 


 対話の後に6年生のお姉ちゃんが書いた作文は、なんだかすてきでした。

「(大人の自由と子どもの自由を比較したあとで)自分は大人がいいなと思いました。お酒も飲めるのでいいなと思いました。早く大人になりたいという事ではなく(、)大人の雰囲気をあじわいたいなと思いました。」

「これからも今を楽しく過ごしていって、大人になったら子供の時よりも楽しい生活を送っていきたいです。」

 6年生のお姉ちゃんは作文を書くとき、「雰囲気」という言葉を、辞書で確認しながら書きました。言葉は正確につかいたいので、とてもよい習慣が身についてきたなと思いました。

http://www.ko-to-ha.com/


 

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