「合図」について学びました。
合図というのは、言葉で言うのとは別の方法で、だれかに何かを伝えるためにするものです。信号も、救急車のサイレンも、だれかに手を振るのも、呼び鈴を鳴らすのも、みんな合図です。唇に指をあててシーッと言うのも、耳の聞こえない人や声の出ない人が、手を使って話す手話も合図です。すべての合図が意味をもっています。
アリー塾長 : みんなのまわりにもいろんな合図があるよねえ。どんなのがある?
女の子 : パン屋さんに行ってドアを開けると、チリンチリンってベルが鳴る。
アリー塾長 : ああ、あの新しくできたパン屋さん?
ベルが鳴って、何を知らせているんだと思う?
女の子 : うーん?
アリー塾長 : ベルが鳴ると、だれかが来たことがわかるよね?ベルが、「お客さん
が来ましたよ!」って知らせてるんだよ。
(女の子がうなずきます。)
男の子 : 夕方になると「夕焼けチャイム」が鳴る。(夕方になると、「夕焼け小焼
け」のメロディが流れてくる、あれです。)
アリー塾長 : ああ、それは、「もう夕方だから、おうちに早く帰りなさい。」って言って
るんだよねえ。みんなは「夕焼けチャイム」でおうちに帰るのかな?
女の子 : チャイムが鳴る前に帰る。
アリー塾長 : そう?「夕焼けチャイム」は○○ちゃんの帰る時間より遅い時間に鳴る
んだね。
男の子 : ぼくもチャイムより早く帰る。
アリー塾長 : そう。
女の子 : 「夕焼けチャイム」は、夏と冬で違う時間に鳴るよ。
アリー塾長 : 夏と冬だと、昼間の時間の長さが違うからね。ほかにも合図はない
かな?
女の子 : この間、学校で、Eちゃんと暗号で話した。
アリー塾長 : 暗号!暗号も合図だねえ!楽しかった?
女の子 : 楽しかった!だって、暗号は二人だけにしかわからないから。
男の子 : ぼくは、この間野球をしたときに、サインを考えた。サインをだして、
野球をやった。
アリー塾長 : いいねえ、サインはやっぱり合図だねえ。サイン、うまくいった?
男の子 : うまくいった!
* 合図についての二人の作文は、暗号とサインの成功について書かれていました。
女の子の作文からの抜粋です。
あいずとは、言葉で伝えるかわりにやるものです。暗号は、二人にしか分からないルールを作って意味をつたえあうことです。
わたしは、この前友だちと、暗号でものをつたえあいました。おもしろかったです。
みんな(ほかの人)が見ても分からないから、自分たちだけの言葉みたいで楽しくて、少しうれしかったです。
男の子の作文の一部です。
野球をした日、ぼくはキャッチャーだったので、サインを考えました。グーがストライクゾーンに入れるで、三本目までの指を広げるとスローボールで、二本目までの指を広げて三本目の指を少しまげるのはもっと速くでした。バッターの子は三しんになりました。
ぼくはサインをつける(送る?)のは楽しいなと思いました。こんどはもっと多くのサインを作りたいです。
* 男の子は、それぞれのサインの手の形を絵に描いてくれました。
* アリー塾長の一言
女の子の言っていた暗号は、合図とも言えるし、記号の一種とも言えるでしょう。暗号の魅力は、女の子が言っていたように、それを解読できる仲間だけにしかわからないというところです。秘密は私たちを、なんだかドキドキわくわくさせてくれます。
合図は、言葉とは別の方法で、その時々に何かの意味を伝える手段です。合図は言葉と同様に、さまざまな形でこの世界に満ちています。知らせたいことがたくさんあるのです。
世界には、合図、記号、言葉、そのほかにもたくさんの意味をもったものがあります。読み取ってもらいたがっている意味があふれているということです。それらの意味を解読していくことも、けっこう楽しい作業なのではないでしょうか?
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